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フィギュアスケートのステップの種類や点数&レベルは?上手い選手も

フィギュアスケートというとジャンプに注目してしまいがちですが、ステップというのも大事な演技要素の一つであることをご存知でしたか?

ジャンプやスピンとは違って見た目はちょっと地味かもしれませんが、リンクの上に図形(フィギュア)を描くように滑ることに由来している「フィギュア」スケートといった意味では、ステップは最もフィギュアスケートと関連が深いものだったりするんです。

ということで、ここではフィギュアスケートにおけるステップについて、詳しく見ていきたいと思います。

 

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フィギュアスケートのルールを初心者にも分かりやすくまとめてみた!

 

フィギュアスケートのステップの種類はいくつあるの?

 

フィギュアスケートでいうステップとは、ステップシークエンスのことを指しています。

ステップシークエンスとは、片足で向きを変えるターンや足を踏み替える動作のステップで構成するものとされています。

【ステップシークエンスの種類】

・ストレートラインステップシークエンス

リンクのショートサイドから反対側のショートサイド、または、リンクの対角線を直線に進みながら行うステップのこと。

リンクの端から端までを存分に使うストレートラインステップは、多くの選手が行っているステップなので、名前は聞いたことがあるという方もいるのではないでしょうか。

・サーキュラーステップシークエンス

リンクに円を描くように進むステップのことで、開始位置と終了位置が円で結ばれていることが重要なポイントです。

サーキュラーステップも、「円を描きながらステップを行います」という解説も良く聞きますので、多くの選手が取り入れているステップの一つですね。

・サーペンタインステップシークエンス

リンクの端から端まで、大きく蛇行をしながら進むステップのことで、移動距離が最も長いと言われています。

体力的な負担が大きい割に他の2つのステップと点数が変わらない、ステップに長い時間をかけることが好まれないなどの理由から、あまり採用されていないのだそうです。

確かに、あまり聞きなれないステップですよね。

参考 ステップ(フィギュアスケート)Wikipedia

それでは次に、ターンとステップについて簡単に見ていきましょう。

ステップについては、詳しい資料が見つけられなかったので、名前だけを書き出しています。

【ターンの種類】

・ツイズル:スピンのように細かく回りながらターンをします(2回転以上でツイズル判定)。

・ブラケット:はじめのカーブと逆方向に回転をして、ターンをした後も同じ方向にエッジを乗せていきます。

・ループ:円の中に小さな円を描くので、片足のままクルっと1回転するような感じになります。

・カウンター:はじめのカーブと逆方向に回転して、ターンの前後でエッジの軌道も逆になります。

・ロッカー:はじめのカーブと同じ方向に回転して、ターンの前後でエッジの軌道が逆になります。

・スリーターン:数字の3を描くようにターンを踏みます。

【ステップの種類】

・トゥステップ

・シャッセ

・モホーク

・チョクトウ

・クロスロール

・チェンジエッジによるカーブ(チェンジ変更)

中でも、チョクトウのエッジワークが難しいと言われて、正確にステップを踏まないとレベルの判定にも大きく影響してくるのだそうです。

しかも、滑りながらこうした細かいステップやターンを組み入れているので、いくつか参考までに動画を検索してみたのですが、一つ一つが早すぎて、私には全く分かりませんでした(笑)

ツイズルとループは比較的分かりやすいかなと思いましたが、軌道やエッジの向きなどをイラストで解説されているサイトがありますので、こちらも参考にしてみてください

参考 フィギュアスケートラボ Vol.3 研究材料:ステップシークエンスJSPORTS

 

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フィギュアスケートのルール男子&女子のショートとフリーの違いと基礎知識

 

 

フィギュアスケートのステップの点数&レベルは?

 

それでは次に、ステップシークエンスの基礎点やレベルについて見ていきたいと思います。

ステップシークエンスのレベルは、Bからレベル4までの5段階あって、トップ選手たちは常にレベル4を目指して演技をしています。

しかし、ステップのエッジが明確ではなかったり、踏み込みが浅かったりする場合に、レベル4が取れずに得点が伸ばせないことがあるようです。

解説者が言う「レベルの取りこぼし」というのは、レベル4が取れなかったときに使われるということが分かりました。

ステップは演技後半に行われることが多いので、どうしても疲れが出てきてしまうと、体の動きが鈍くなり、ステップを正確に踏むことが難しくなるのだそうです。

【ステップシークエンスのレベルと基礎点】

ステップシークエンスの記号はStSqで、レベル1ならStSq1、レベル4ならStSq4と採点表に表記されます。

レベルB 基礎点1.5

レベル1 基礎点1.8

レベル2 基礎点2.6

レベル3 基礎点3.3

レベル4 基礎点3.9

基礎点に加えて、出来栄え点と呼ばれるGOEが-3から+3で評価されます。

レベルの判定基準としては、

・難しいターンやステップが多く組み込まれているか。

・体が完全に回転する両方向への回転、各回転方向とも全体の1/3をカバーしているか。

・ステップのパターンのうち、1/3において上半身を含む身体全体の動きを使っているか。

・明確なリズムで難しい3つのターンの組み合わせ(クラスター)

・ステップシークエンスの半分を片足で行う

など、とても細かい要点があるようです。

あの羽生結弦選手でさえも、以前はレベル4がなかなか取れなかったと言います。

難しいステップを組み込んでいても、正確なエッジワークを踏んでいないという判定をされてしまうと、評価が下がってしまうのだそうです。

ステップシークエンスは30秒程度だと言われていますが、その短い時間でこれだけのことを選手が行っているとは、改めてフィギュアスケートは奥が深いなぁと感じました。

参考 フィギュアスケートの採点法 要素の得点Wikipedia

 

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フィギュアスケートのステップが上手い選手は?

 

それでは最後に、ステップが上手いと言われているフィギュアスケート選手をご紹介したいと思います。

レベル4のステップでファンを魅了した選手の中で欠かせないのは、やっぱり高橋大輔さんでしょう。

オリンピックでも「世界一」と評されたステップは、テンポの良い曲だけではなく、ブルースという難しい曲調でさえも自分と一体化させてしまうほど、本当に素晴らしいものがありました。

また、ステップシークエンスの半分を片足で行うという技を披露してくれたのは、浅田真央さんです。

上半身も大きく使ったステップは、とても滑らかで素敵だったなという印象があります。

そして、オリンピック金メダリストの荒川静香さんがテレビ解説をしていた際に「曲調に合ったステップが素晴らしい」と言っていた宮原知子選手も、全日本選手権2017や四大陸選手権2018ではではレベル4を獲得していますので、ステップが上手い選手の一人と言って良いと思います。

 

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フィギュアスケートのステップまとめ

 

フィギュアスケートのステップの種類や基礎点、レベル4を獲得できる選手などについてご紹介してきました。

私もステップの細かいターンの数々についてはあまり詳しくなったので、これでまた一つ、フィギュアスケートを見るレベルが上がった気がします。

トップ選手になるほど、技術の差は大きくありませんので、こうしたステップのレベルの取りこぼしが、点差として表れてしまうのだそうです。

レベル3とレベル4の基礎点の差はたったの0.6点ですが、0.01点まで争われるフィギュアスケートにとっては、とても大きな差となってしまうんですね。

是非、フィギュアスケートを観戦する時にはステップにも注目して、より一層フィギュアスケートの世界を楽しみたいですね。