みなさんは、フィギュアスケート男子シングルの羽生結弦選手について、どのような印象を持っていますか?
怪我による足の不安を抱えながら出場した2018年平昌オリンピック、出来ることはやりきったという渾身の演技に、感動した方も多かったのではないでしょうか。
平昌オリンピック後に羽生結弦選手の地元仙台で行われた祝賀パレードには、9万2000人ものファンが押し寄せたということからも、とっても多くのファンに支持されていることが分かりますね。
ですが、その一方で、羽生結弦選手を嫌う声も多いようです。
「嫌い」「わざとらしい」、、、羽生結弦選手はなぜこのように言われているのでしょうか。
ここでは、羽生結弦選手が嫌われている理由と、実力や魅力について、双方の視点から羽生結弦選手について迫ってみたいと思います。
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羽生結弦選手が嫌い&わざとらしいと言われるのはなぜ?
それではまず、羽生結弦選手が「嫌い」とか「わざとらしい」と言われている理由について、一番分かりやすい見た目や仕草などから探ってみたいと思います。
フィギュアスケートには演技後に得点を待つ「キスアンドクライ」というものがあって、選手はモニターで得点を確認したり、テレビの前のファンに向かって感謝の気持ちを込めて手を振るシーンが定番となっているものがあります。
このキスアンドクライでの羽生結弦選手は、高得点が出たときに両手で顔を隠して驚く仕草をしたり、テレビの前のファンに向かってメッセージを伝えるときにも、両手で手を振ったりするんですね。
そういった所が、オーバーリアクションをし過ぎとか、女性っぽくて中性的なところが好きになれないと思われているようです。
また、フィギュアスケートでは ”魅せる” ということも必要な要素なので、演技中にあえて目力を強くして表情を作ることもあります。
ファンにとっては、それがカッコイイ!とか可愛い!と思えるような表情でも、「ドヤ顔」をしていて嫌だと感じるのかもしれません。
さらには、インタビューの受け答えのしかたについても、言葉選びがわざとらしくて嫌いだという声もありました。
個人的には、羽生結弦選手の演技も好きですし、インタビューも自分の気持ちを整理して、ちゃんと言葉を選んでいるなと思うのですが、嫌いな人はどこをとっても嫌いと感じるものですよね。
羽生結弦選手といえばくまのプーさんと言われるように、羽生結弦選手は以前からくまのぷーさん好きを公表していて、リンクに投げられるプレゼントはくまのプーさんのぬいぐるみだらけなんです。
その光景に、つい引いてしまう、受け入れられないという方もいるようです。
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羽生結弦選手のプロフィールや経歴が凄い?
それでは次に、羽生結弦選手のプロフィールと経歴について、簡単にご紹介したいと思います。
【名前】羽生結弦(はにゅう ゆづる)
【生年月日】1994年12月7日
【出身地】宮城県仙台市泉区
【出身高校/大学】東北高校/早稲田大学
【所属】全日本空輸(ANA)
【経歴】
お姉さんがスケート教室に通っていたということがきっかけで、4歳からスケートを始めた羽生結弦選手ですが、実は2歳の頃から喘息の持病があったことから、喘息を克服するためにスケートを始めたとも言われています。
肺を大きく開いて息を吸い込むことができないということもあって、体力や持久力が劣ると指摘されたこともありました。
薬や針治療などを行い、徐々に心肺機能を上げて、体力面では大幅に改善されたようですが、20歳を過ぎてからも時々発作に見舞われることもあるそうです。
オリンピックの金メダリストという裏には、見えない苦悩が隠されていたのですね。
羽生結弦選手が尊敬するスケーターは、エフゲニー・プルシェンコさん、ジョニー・ウィアーさん、ステファン・ランビエールさんなど。
中でもエフゲニー・プルシェンコさんが好きだった羽生結弦選手は、幼い頃にエフゲニー・プルシェンコさんの髪型を真似て、マッシュルームカットにしていた時期もあったことは有名な話です。
【主な成績】
・ノービスクラスだった中学一年生当時、全日本ジュニア選手権で3位獲得。
→ノービス選手が全日本ジュニア選手権で表彰台に上がったのは日本男子史上初。
(※フィギュアスケートでは年齢によるクラス分けがされていて、ノービスの上がジュニア、ジュニアの上がシニアとなっています。)
・全日本ジュニア選手権2連覇
・全日本選手権4連覇
・グランプリシリーズファイナル4連覇
・冬季オリンピック2連覇
・世界選手権6年連続出場、うち2度の金メダル、2度の銀メダルを獲得。
【パーソナルベストスコア】
・ショートプログラム 112.72点
・フリープログラム 223.20点
参考 羽生結弦Wikipedia
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羽生結弦選手の実力やその魅力とは?
それでは最後に、羽生結弦選手の魅力について、もう少し詳しく見ていきたいと思います。
羽生結弦選手が演技をするスタートポジションに着く前に、胸の前で十字架を切るような仕草をするのを見たことはあるでしょうか?
演技の前に十字架を切っていると勘違いされている方も多いようなのですが、本当は十字架ではなく「士」という文字を書いているのだそうです。
ジャンプの回転軸と両肩を平行に保つ、という意識づけを演技前に行っているそうですよ。
男子シングルでは、いかに4回転ジャンプの種類を増やすか、そしてそれを確実に飛ぶかというのが得点を伸ばす大きなカギとなってきています。
2016-17シーズン、宇野昌磨選手が4回転フリップを初めて公式試合で成功させて、ギネスに認定されたということがありましたが、羽生結弦選手は国際スケート連盟公式の国際大会であるオータムクラシックで初めて4回転ループをクリーンに成功させた選手でもあります。
羽生結弦選手が飛べる4回転のジャンプの種類は、ルッツ、ループ、サルコウ、トウループの4種類。
それに加えて高さと幅のあるトリプルアクセルは、GEOと呼ばれる出来栄え点で満点評価を受けることもあるほど、とても美しく質の高いジャンプが魅力です。
さらに、トリプルアクセルを飛ぶ前にカウンターと呼ばれる難しいターンを入れるなど、難易度の高いジャンプを飛べることも、高得点に繋がる大きな要素となっています。
また、柔軟性を生かしたビールマンスピンやドーナツスピン、正確なエッジワークと緩急のあるステップも見所の一つなのではないでしょうか。
ステップシークエンスからジャンプへ入る流れは、いつジャンプの助走に入っているのか分からないほど滑らかで惚れ惚れします。
多くの選手の場合は、ジャンプに入る前の助走が長かったり、今からジャンプをしますよというのが分かったりするのですが、羽生結弦選手の場合はそういったものがあまり目立たないんですよね。
情感溢れる表現力と、指先・足先まで神経を遣い、音楽と一体化した途切れることのない演技が最大の魅力だと私は感じています。
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羽生結弦選手まとめ
羽生結弦選手が嫌われている理由と、ファンを引き付ける魅力についてまとめてきましたが、いかがでしたでしょうか?
インフルエンザや怪我の影響で、欠場せざるを得なかった大会も数多く経験している羽生結弦選手、たくさんの金メダルの裏には悔しい思いもたくさんあったと思います。
羽生結弦選手はどちらかというと笑顔は可愛らしいですし、男らしくてカッコイイというよりは中性的にも見えるので、あまり好きになれないという気持ちも分かる気がしますね。
ですが、リンクの上で見せる演技は一級品で、日々の努力を惜しまない、努力家であることは間違いないでしょう。
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