日本のフィギュアスケーター、三原舞依選手をご存知でしょうか?
2015年12月、ある病気にかかってしまった三原舞依選手は、入院を余儀なくされ、スケートができないという辛い経験を味わっているんです。
しかし、病気を乗り越えた三原舞依選手は2016年の全日本選手権で銅メダルに輝き、一気に注目を集めました。
ちょっと地味な存在だった三原舞依選手が、一躍トップスターの仲間入りを果たしたその姿は、ブログラムで演じた「シンデレラ」になぞらえて、シンデレラストーリーとも言われているんですよ。
今でも定期的に治療を続けているという噂もある三原舞依選手を襲った病気とは、いったいなんなのでしょうか?
三原舞依選手の出身校やプロフィール、経歴とともに、その難病とも呼ばれる病気についてもご紹介していきたいと思います。
三原舞依選手は病気で難病なの?その病名と現在の状態は?
それではまず、三原舞依選手が抱えている病気について、見ていきたいと思います。
今でこそ、グランプリシリーズや日本選手権、四大陸選手権などで素晴らしい演技を見せてくれている三原舞依選手ですが、実は、ある病気によってスケートができない時期がありました。
病名は「若年性突発性関節炎」。
どのような病気なのかというと、全身の関節が痛くなる病気で、主に1歳から5歳くらいの子供に多く見られ、男女差はないと言われています。
原因もはっきりと分かっておらず、1万人に1人という割合の病気であることから、「指定難病」の一つとされています。
16歳未満の子供が発症した関節炎のうち、6週間以上その症状が続くものを「若年性突発性関節炎」と呼ぶそうなのですが、三原舞依選手はまさに16歳の時、この難病にかかってしまったのですね。
ちょうど2015-2016シーズンの全日本選手権が行われた時期と重なり、試合に出場することができなかった三原舞依選手は、病院のベッドでテレビ観戦していたと言います。
「来年はこの場所に戻ってこれるのか・・・」そんな不安な思いもあったそうです。
寒い季節は関節がこわばって動かなくなることがあるそうで、冬場のトレーニングや服装にはとても気を使っているということ。
今でも定期的に病院で検査をしているようですが、病気を言い訳にしたくない、病気をしていたと思われないほどの強い選手になりたいという三原舞依選手。
病気をしたからこそ以前の自分より強くなれた、滑ることの幸せを感じられるようになったという気持ちの変化は、滑っている時の優しい穏やかな表情からも伝わってくるように感じられます。
参考 フィギュア界のシンデレラ三原舞依。難病を乗り越え、幸せを伝えたい。NumberWeb
三原舞依選手の出身中学や高校に身長などプロフィールや経歴は?
それでは次に、三原舞依選手のプロフィールと経歴について見ていきたいと思います。
【名前】三原舞依(みはら まい)
【生年月日】1999年8月22日
【出身地】兵庫県神戸市
【出身校】神戸市立飛松中学校→兵庫県立芦屋高等学校→甲南大学経営学部
【所属】シメックス
【経歴】
三原舞依選手は浅田真央さんに憧れて、小学校2年生の時にスケートを始めたのだそうです。
そして、スケートを始めた時からずっと一緒に居るという1歳年下の坂本花織選手とは大の仲良し!
趣味は写真で、試合の遠征先の景色や空の写真を撮ることが多いそうです。
身長は154㎝と小柄な三原舞依選手ですが、ステップやスピンでも最高難度のレベル4を獲得できる実力の持ち主で、安定感のあるジャンプが魅力です。
それでは簡単に、三原舞依選手のこれまでの主な成績を振り返ってみましょう。
●ノービス時代
2012-2013シーズン
全日本ノービス選手権(A)銅メダル、全日本ジュニア選手権8位、プランタン杯ノービスクラス金メダル
●ジュニア時代
2013-2014シーズン
アジアフィギュア杯ジュニアクラス銀メダル、全日本ジュニア選手権銀メダル、全日本選手権12位
2014-2015シーズン
全日本ジュニア選手権7位、全日本選手権9位、ガルデナスプリング杯ジュニアクラス金メダル
2015-2016シーズン
アジアフィギュア杯シニアクラス金メダル、
ジュニアグランプリシリーズ2戦ともに銀メダル、ジュニアグランプリファイナル6位
全日本ジュニア選手権8位、全日本選手権は若年性突発性関節炎のため欠場
●2016-2017シーズンよりシニアへ移行
2016-2017シーズン
CSネーベルホルン杯金メダル、
グランプリシリーズ:スケートアメリカ銅メダル、中国杯4位
全日本選手権銅メダル、四大陸選手権金メダル、世界選手権5位
2017-2018シーズン
ジャパンオープン銀メダル、プランタン杯金メダル、CSオータムクラシック銀メダル
グランプリシリーズ:フランス杯4位、中国杯4位
全日本選手権5位、四大陸選手権銀メダル
参考 ページタイトルサイト名
三原舞依選手のフィギュアスケートでの演技や評判は?
それでは最後に、三原舞依選手のフィギュアスケートの演技や評判について、見てきたいと思います。
2017-2018シーズンの女子シングルは、日本国内のみならず、世界のレベルが高くなってきた傾向もあって、グランプリファイナルや平昌オリンピックには出場することができませんでしたが、2018年の四大陸選手権では金メダルの坂本花織選手に次いで銀メダルを獲得した実力者なんです。
三原舞依選手の魅力は、なんといっても安定感のあるジャンプ。
フィギュアスケートのジャンプを跳ぶ前って、転んでしまうんじゃないかと心配になったことはありませんか?
でも三原舞依選手の場合は、助走からジャンプに入るまでもスムーズで、へんな力みが感じられないんです。
力強くて元気なスケーターというよりは、大人しいけれど一つ一つを確実にこなす、穏やかな演技を見せてくれるスケーターという印象があります。
三原舞依選手は浅田真央さんに憧れているということもあって、浅田真央さんが持つ穏やかさというのを継承しているのかもしれませんね。
2017年に行われた世界国別対抗戦では、ジャンプにプラスの評価が付いて、ステップやスピンにおいても最高難度のレベル4を獲得、フリープログラムでは日本人選手歴代最高の146.17点を叩き出しました。
この結果を受けて、ISU国際スケート連盟のウェブサイトでも三原舞依選手は躍進した選手として紹介されたと言われています。
また、2017年の全日本選手権の解説を務めたトリノオリンピック金メダリストの荒川静香さんは、三原舞依選手のフリープログラムについて、流れのある演技とスピンの回転速度やポジショニングの変化、そしてステップのエッジワークの正確さを高く評価していました。
2017-2018シーズンは、三原舞依選手にとってはちょっと悔しいシーズンとなってしまったかもしれませんが、その存在感や実力は誰もが認めるもの。
これからも三原舞依選手らしく、頑張って欲しいと思います。
三原舞依選手まとめ
日本のフィギュアスケーター、三原舞依選手についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
病気をしたことで、スケートをできる喜びと感謝の気持ちが人一倍強い三原舞依選手。
そういった気持ちが演技にも表れていて、目に見えない感動を私たちに与えてくれているのかもしれません。
年齢を重ねた大人の演技も楽しみですね。
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