箱根駅伝の関東インカレ成績枠とはいつからのルール?歴史的背景も

箱根駅伝を主催している関東学生陸上競技連盟より、2019年1月に行われる第95回箱根駅伝で出場枠を2枠増やし、「関東インカレ成績枠」を設けるという発表がありました。

これにより、2018年1月に行われた第94回箱根駅伝でシード権を獲得した上位10校と、10月に行われる箱根駅伝の予選会の上位10校プラス1校、関東インカレ枠1校、そして関東学生連合チームを合わせた23校が、第95回箱根駅伝に出場することになります。

2018年の関東インカレは5月27日に全ての競技日程が終了していて、その結果、ポイントを一番多く獲得した日本大学が関東インカレ成績枠の対象となり、第95回箱根駅伝に出場することが決定しました。

といっても、そもそも関東インカレってなに?って思う方も多いのではないでしょうか。

かくいう私も、関東インカレってなに?ポイントがあるの?と思った一人なので、色々と調べてみました。

そこで、第95回箱根駅伝で採用される「関東インカレ成績枠」のルールについて、また、なぜこのようなルールを設けることになったのかなど、歴史的背景についても分かりやすくまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみて下さいね。

 

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箱根駅伝の関東インカレ成績枠とはいつからのルール?

 

それではまず、箱根駅伝で設けられている関東インカレ成績枠について見てきたいと思います。

と、その前に、関東インカレについて、簡単に触れておきましょう。

【関東インカレってどんなもの?】

関東インカレとは、毎年5月の下旬に4日間に渡って行われる「関東学生陸上競技対校選手権大会」のことを言います。

長距離だけではなく、100mや200m、110mハードル走、3000m障害、男女混成1500m、ハーフマラソン、砲丸投げなど、様々な陸上競技が行われる大会です。

各種目の順位や出場している選手の人数(エントリー数)によってポイントが振り分けられているのですが、これらのポイントを多く獲得した大学が、箱根駅伝の関東インカレ成績枠の対象となるということのようです。

箱根駅伝に出場するためのポイント数ですから、長距離種目のポイントが重視されるの?と思ったのですが、短距離やフィールド競技のポイントも対象となるとのこと。

エントリー数も大学の規模の大きさによって異なりますから、関東インカレポイントを箱根駅伝の出場枠に反映させるのは不公平なのでは?という声も多くありました。

【箱根駅伝の関東インカレ成績枠のルールは?】

箱根駅伝で関東インカレ成績枠が採用されるのは、5年ごとに設定されている「記念大会のみ」ということになっています。

なので、毎年関東インカレ成績枠がある、というわけではないんですね。

直近5年間における関東インカレの総合ポイントが多い大学が、関東インカレ成績枠で箱根駅伝に出場することができます。

2019年1月の第95回箱根駅伝に置き換えてみますと、2014年から2018年の関東インカレで獲得した累計ポイントが対象になったということになります。

その次の記念大会は、5年後にあたる2024年1月の第100回箱根駅伝ですので、2019年から2023年の関東インカレの成績をもとに、関東インカレ成績枠を獲得できる大学が決定するということになりますね。

また、関東インカレ成績枠に該当する大学が、箱根駅伝のシード権を獲得していた場合でも、その下の順位の大学の繰り上げはないとされています。

少しややこしいと感じる方もいらっしゃると思いますので、ここでいったんまとめますね。

【箱根駅伝の関東インカレ成績枠ルールまとめ】

・関東インカレ成績枠が設けられるのは、箱根駅伝で5年ごとに行われる記念大会のみ。

・箱根駅伝の記念大会が行われる過去5年間の関東インカレ総合ポイントが最も多い大学に、関東インカレ成績枠が与えられる。

・ただし、箱根駅伝のシード権を獲得している大学が関東インカレ成績枠となった場合でも、ポイント順位が下の大学を繰り上げて関東インカレ成績枠を与えることはしない。

※シード権とは

箱根駅伝で10位以内に入った大学は、翌年の箱根駅伝の予選会が免除となる「シード権」を獲得することができるというルールがあります。

11位以下の大学は箱根駅伝の予選会に出場し、予選会で10位以内に入ることで、箱根駅伝の本戦に出場することができます。

この箱根駅伝の予選会は49校の大学が出場することもあって、10位以内に入るのも難関だと言われているため、関東インカレ成績枠を獲得することで箱根駅伝の予選会が免除されるというのは、とても大きなメリットになると言えます。

シード権について更に詳しくはこちら

箱根駅伝のシード権のルールとは?重要である理由と2019年獲得校一覧

 

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箱根駅伝の関東インカレ成績枠が創設された歴史的背景も

それでは次に、箱根駅伝で関東インカレ成績枠が創設された歴史的背景について、おさらいしたいと思います。

箱根駅伝の関東インカレ成績枠というのは、新しく創設されたものなのかな?と思ったのですが、実は過去にも第79回大会から第89回大会で、関東インカレポイントの出場枠が設けられていたことが分かりました。

ポイントの算出方法は、関東インカレの総合順位とエントリー数をポイント化して、さらにタイム換算するというもの。

ですが、第86回大会(2010年)が終了後、関東インカレポイント枠について廃止と継続、新制度の導入などの議論が繰り返し行われ、その結果、第90回(2014年)から一度廃止されることになりました。

そうした中でも、関東インカレポイント枠についての話し合いは続けられていて、2013年6月に行われた関東学連代表委員会で「インカレポイントは5年に1度の記念大会のみ採用する」ということが決定、第95回(2019年)大会で再び関東インカレ成績枠として採用されることになったというわけなんです。

でもなぜ、そもそも関東インカレポイントを導入したのでしょうか?

それは、箱根駅伝に出場することで大学の知名度も上がることから、箱根駅伝が大学のPRの場として考える大学が増えてきているという背景に問題があると見られているためです。

日本テレビ系列で全国放送されますから、大学の宣伝にも繋がると考えるのはよく分かりますよね。

そのため、大学の部活動で陸上競技部と言いながら、実際は長距離を中心に活動していたり、部活動名を駅伝部という名前にしていたり、駅伝に特化した駅伝監督というポジションを設ける大学も多いそうなんです。

箱根駅伝でシード権を獲得できなかった大学は、予選会から出場することになりますので、予選会に向けての活動が主体となっている大学も多く、関東インカレ(関東学生陸上競技対校選手権大会)に出場することに消極的な大学もあるのだとか。

こういった流れを受けて、関東インカレで好成績を残せば箱根駅伝に出場できるという、関東インカレに対してもモチベーションを高めるために、関東インカレポイントが導入されたと言われています。

参考 駅伝偏重とインカレポイント東京箱根間往復大学駅伝競走

 

箱根駅伝2019に関東インカレ成績枠で出場する大学とその成績も

それでは最後に、2019年の箱根駅伝で関東インカレ成績枠を獲得した大学についてご紹介したいと思います。

2018年5月27日の関東インカレ終了時における、過去5年間の関東インカレ累計総合ポイントで1位となったのは701.5点を獲得した日本大学です。

関東インカレ5大会累計ポイントで2位となった順天堂大学とは185.5点差もあって、日本大学は関東インカレの男子1部で7連覇を達成するなど圧倒的な強さを誇っています。

ですが、箱根駅伝に目を向けてみると、2017年10月に行われた箱根駅伝の予選会では11位となった日本大学は、惜しくも箱根駅伝への出場を逃しているのです。

ここで、箱根駅伝での日本大学の成績を簡単に振り返ってみましょう。

・箱根駅伝出場:87回

・箱根駅伝連続出場:47回

・箱根駅伝総合優勝:12回

・シード権獲得数:51回

・箱根駅伝最新出場:第93回大会(2017年1月)

・2017年10月箱根駅伝の予選会で11位となり、箱根駅伝連続出場回数が87回で途切れる。

・2018年5月関東インカレ成績枠を獲得、第95回大会(2019年)の箱根駅伝出場が決定し、2年振りに箱根の地へ姿を現す。

2018年現在、箱根駅伝出場回数87回というのは、1位の中央大学(91回)に次いで2位の成績なんです。

しかし、第91回大会からは11位以下の成績が続いていて、シード権も獲得できず、予選会からの勝ち上がっての本戦出場となっていました。

そして昨年は、その予選会でも11位となり、箱根駅伝への連続出場回数が87回で途切れてしまったのです。

そんな思いもあることから、日本大学の選手や監督が抱く第95回大会への意気込みは相当大きなものなんじゃないかなと思います。

箱根駅伝の関東インカレ成績枠まとめ

箱根駅伝の関東インカレ成績枠についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?

関東インカレでは日本大学が圧倒的な強さを見せていることも分かりました。

ですが、その一方で、日本大学は関東インカレで強いゆえに、関東インカレ成績枠を獲得するのは濃厚だという見方から、この関東インカレ成績枠は日本大学の救済措置ではないかという意見もあります。

箱根駅伝でシード権を獲得できなくても、関東インカレ成績枠を獲得できれば箱根駅伝の予選会は免除されて、かつ箱根駅伝に出場できるわけですから、そのような見方も分かるような気がしました。

今後も関東インカレ成績枠を採用し続けるのでしょうか、関東学生陸上競技連盟の動きにも注目していきたいと思います。

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