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フィギュアスケートといえば、ジャンプやスケーティング技術、そして演技の表現力といったものに注目されがちですが、何か大切なものを忘れていませんか?
フィギュアスケート選手がリンクに登場したときに、ぱっと目に入るもので、振り付けや音楽とも調和するもの。
もうお分かりですね。
正解は、衣装です。
言われてみれば、衣装って誰が決めるのか気になりませんか?
フィギュアスケートはスケート靴やコーチへの依頼などにもお金がかかるので、小さいときはお母さんが衣装を手作りしていたという選手も少なくありません。
でも、世界のトップで活躍する選手たちは、デザイナーさんに注文することがほとんどなんだそうです。
そこでここでは、フィギュアスケートの衣装について、どのようにして決められるのか、そして人気のデザイナーさんは誰の衣装を手掛けているのか、といったことについて調べたことをまとめてみました。
フィギュアスケートの衣装は誰が決めるの?
まずはじめに、フィギュアスケートの衣装の決め方について見てきましょう。
たいていの場合は、選手自らがイメージする衣装を決めることが多いのだそうです。
イメージする衣装を、雑誌の切り抜きなどを参考資料としてデザイナーさんに渡したり、中には色や形、素材なども決めている選手もいるのだとか。
また、自分でデザイン画を書いたり、デザイナーさんと一緒に衣装の細かいところまでチェックをして、選手自らが意見を出し、動きやすさなどを確認しながら作り上げていく選手もいるのだそうですよ。
やはり、いくら見た目の衣装が大事とは言え、動きにくかったりしては演技に影響してしまうので、些細なことでも修正して、直接話をすることが大切なのかもしれませんね。
参考までに、宮原知子選手が自分でデザインしたイラストがありますので、ご覧ください。
参考 初デザインフィギュアスケート シングル選手 宮原知子 オフィシャルブログこんなに上手に書けるなんて、宮原知子選手の才能にもびっくりです!
フィギュアスケートの衣装デザイナー日本で人気な人を紹介!
それでは次に、フィギュアスケートの衣装を手掛ける、日本で人気のあるデザイナーさんをご紹介したいと思います。
デザイナーさんもたくさんいらっしゃると思うのですが、もっとも人気のあるデザイナーさんは、伊藤聡美さんです。
数々のテレビ番組や雑誌でも取り上げられていることからも、注目されていることが分かりますよね。
伊藤聡美さんは、バレエやダンスなどの衣装を取り扱うチャコット株式会社に勤務したのち、26歳で独立、今はフィギュアスケートの衣装デザイナーとして活躍されています。
たくさんの選手の衣装を手掛けていく中で、衣装の重さは男子選手は850gまで、女子選手は350gまでと決めているのだそうですよ。
また、伊藤聡美さんが気を付けていることは、伊藤聡美さんなりの衣装のコンセプトはあっても、それを選手に伝えないということ。
衣装を依頼する前の段階で、音楽や振り付けなどのコンセプトは、振付師さんやコーチと選手の間で決まっているだろうから、それと違うことを言って選手を混乱させてはいけない、という伊藤聡美さんなりの気遣いがそこにはあるようです。
そこまで気を遣うことって、なかなかできないですよね!
羽生結弦選手の衣装を作るときには、「羽生=羽が生まれる」ということから、羽をイメージした衣装を作ったり、宮原知子選手のように、自らデザインされたものは、そのデザインを生かして具現化し、装飾の付け具合や生地の伸縮性など、衣装における専門的なところを伊藤聡美さんが手を加えてサポートをする形で衣装を作ったのだそうです。
そのほか、伊藤聡美さんが衣装を手掛けた選手には、白岩優奈選手、本田真凜選手、紀平梨花選手、宇野昌磨選手などがいて、トップスケーターから引っ張りだこなのもよく分かりますよね。
伊藤聡美さんのInstagramで、たくさんの衣装を見ることができますので、ぜひご覧になってみてください。
参考 stm_itoInstagram
フィギュアスケートの衣装女子選手で人気のあったデザインを紹介!
それでは最後に、フィギュアスケート女子シングルの選手の衣装で、私が印象に残っている衣装をご紹介したいと思います。
まず一人目は、アメリカのアシュリー・ワグナー選手です。
20111/2012シーズンのフリープログラムは「ブラックスワン(黒鳥)」だったのですが、その曲に合わせた衣装は、まさにブラックスワン。
アシュリー・ワグナー選手はこのプログラムで、2012年の四大陸選手権で優勝をしているんです。
黒を基調としていながら、シルバーの生地やラメがアクセントになっていて、とっても素敵でした。
音楽に合った振り付けも効果的で、切なくも力強いブラックスワンが、アシュリー・ワグナー選手に合っていたように思います。
そして二人目は、2006年トリノオリンピックで見事金メダルを獲得した荒川静香さんです。
もちろん、印象に残っている衣装というのは、金メダルを獲得したときのフリープログラムで着用していた衣装です。
濃いめの青と水色で構成されている衣装は、のちにクールビューティーと呼ばれるに相応しい衣装だったのではないでしょうか。
リンクでも映える色合いで、トゥーランドットの音楽に乗せて、静かに美しく舞う姿もまた、印象的でした。
そして最後にご紹介するのは、2018年平昌オリンピックで金メダルを獲得したアリーナ・ザギトワ選手です。
真っ赤な衣装に真っ赤なロンググローブという派手な色合いも印象的でした。
こちらもフリープログラムの衣装が印象に残っているのですが、優勝を決めた演技となった衣装やプログラムというのは、やはり印象に残りやすいのかもしれませんね。
シニアデビューしたシーズンに平昌オリンピックに出場し、金メダルを獲得したということも印象付ける要因になったと思うのですが、フリープログラムの衣装のスカート部分が、とても印象的でした。
衣装のスカートの裾はストレートになっていることが多いのですが、2017/2018シーズンにアリーナ・ザギトワ選手が着用していた衣装のスカートは、まるでバレエダンサーが着ているようなパニエのように、ふわっとしていたんです。
もちろん、バレエを表現しているので、音楽に衣装を合わせたのだと思うのですが、演技をしていてもスカートが太ももに付かずに浮いているところが珍しいなと思いました。
当時はまだ15歳だったアリーナザギトワ選手、若々しい活発さとも合っていて、とても可愛らしい衣装でした。
こちらの映像は、NHKの公式チャンネルに平昌オリンピックの動画がアップされていますので、見たことがないという方はぜひご覧になってみてくださいね。
参考 【NHK】【ノーカット実況なし】金メダル! ザギトワのフリー<ピョンチャン>youtube
フィギュアスケートの衣装まとめ
フィギュアスケートの衣装について、誰がどのように決めるのか、そして人気デザイナーさんや印象に残っている選手の衣装などについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
改めて思い出してみると、やはりプログラムで使われている音楽と衣装というのは、セットで覚えているものなんだなと思いました。
衣装もプログラムの見え方を左右する、とっても重要なものだということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
また、選手の足が細く長く見えるスカートの長さや、動きやすさを重視した縫い方や生地の重さなど、デザイナーさんも様々な工夫をしていることも分かりました。
これからフィギュアスケートを見るときは、ぜひ衣装にも注目してみてくださいね。