この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
フィギュアスケートには、男子シングル・女子シングルのほか、ペアとアイスダンスという競技もあります。
男女がペアになって演技をしているのを見たことがあるという方も、いらっしゃるのではないでしょうか?
ですが、このペアとアイスダンスは、どちらも男女1組になって演技をしているので、その違いが良く分からないという方も多いようです。
そこでここでは、フィギュアスケートのペアとアイスダンスについて、その違いや歴史などを分かりやすく簡単にご紹介したいと思います。
フィギュアスケートのアイスダンスとペアの違いとは?簡単に説明!
それではまず、フィギュアスケートのペアとアイスダンスの違いについて簡単に見ていきたいと思います。
主な演技項目をピックアップして、ペアとアイスダンスの違いを書き記しましたのでご覧ください。
●ジャンプ●
ペア:男女が同時に2回転または3回転ジャンプをしたり、男性が女性を回転させながら遠くへ投げる(スロウ)ジャンプがある。
アイスダンス:1回転半以上のジャンプは禁止。1回転であれば認められるものの、ジャンプをしない選手が多い。
●リフト●
ペア:男性が肩の上まで女性を持ち上げたり、男性が自分の真上に女性を回転させながら投げてキャッチをする(ツイスト)リフトなど、アクロバティックなところが魅力の一つだが、大怪我をする恐れもある。
アイスダンス:ペアと同じように男性が女性を持ち上げるリフトがあるが、肩より上には上げてはいけなかったり、男性の肩や背中に女性が座ったり立ったりしてはいけないという決まりがある。
●スピン●
ペア・アイスダンスともに、スピンはあります。
●男女の距離感●
ペア:2人が遠くに離れて演技をすることもある。
アイスダンス:2人の距離は一定に保つのが好ましい。離れすぎてしまうと評価が下がり、得点に響いてしまうこともある。
●ペアのここに注目!●
男女1組でありながら、それぞれがソロで同時に行うジャンプやスピンがあるため、ちょっとしたジャンプの踏切りやスピンの回転のズレでも大きく目立ってしまう。
また、どちらかがジャンプで転倒してしまった場合も減点されてしまうため、個人のスキルも重要になってくる。
●アイスダンスのここに注目!●
ジャンプがない分、ステップやターンを行う際のエッジの正確さが求められる。
常に2人が手を取りながら演技をするので、全体的にしなやかで流れがある。
まさに氷上の社交ダンス。
フィギュアスケート アイスダンスの歴史やルール&基礎知識
それでは次に、アイスダンスの歴史やルール、基礎知識について見ていきたいと思います。
【アイスダンスの歴史】
フィギュアスケートのシングル・ペア・アイスダンスが世界選手権の正式種目になったのは1952年で、オリンピックの正式種目になったのは1976年。
1950年代はイギリスが、1970年代からはソビエト連邦(現ロシア)が世界をリードするなど、2000年代に突入してからもアメリカやカナダ、フランスやイタリアなどの海外勢が強さを誇っています。
2018年に行われた平昌オリンピックでは、村元哉中/クリス・リード組がオリンピックで日本人選手歴代最高順位タイの15位に入賞しています。
【アイスダンスのルールと基礎知識】
2018/2019シーズンから大きな変更点がありました。
以前は、ショートダンス(SD)とフリーダンス(FD)の2種目がありましたが、2018/2019シーズンからは、ショートダンスがリズムダンス(RD)に変わっています。
リズムダンスのリズムはシーズンごとに指定されることになっていて、ちなみに2018/2019シーズンは「タンゴ」でした。
●リズムダンス(RD)の規定要素●
演技時間 2分50秒±10秒
・パターンダンスエレメンツ
・ダンスリフト
・ステップシークエンス
・シークエンシャルツイズル
●フリーダンス(FD)の規定要素●
演技時間 4分±10秒
・ダンスリフト(異なるタイプのショートリフトを3回)
・ダンススピン
・ステップシークエンス
・コレオグラフィックエレメンツ(異なるコレオグラフィックエレメンツを3回)
フィギュアスケート ペアの歴史やルール&基礎知識
それでは最後に、ペアの歴史やルール、基礎知識について見ていきたいと思います。
【ペアの歴史】
アイスダンスの見出しでも触れましたが、フィギュアスケートのシングル・ペア・アイスダンスが世界選手権の正式種目になったのは1952年で、オリンピックの正式種目になったのは1976年です。
ペアという競技は、男女がシングルの技を応用することから始まったと言われています。
また、1920年代の終わりに男性が女性を頭の上に持ち上げる技が考案され、現代の演技の基本になったのだそうです。
基本的にペアは男性が女性を持ち上げたり、回転させながら遠くに投げたりするなど、男性側に負担が大きくかかる競技であるため、体格の良い男性と比較的小柄で細身の女性がペアを組んでいるカップルも多く、日本人女性は海外の選手とペアを組むことも少なくありません。
過去には、伊奈恭子さん、井上怜奈さん、川口悠子さんなど、オリンピックに出場するために男性選手と同じ国籍を取得した選手もいます。
しかし、こうした例は稀で、日本ではペアの練習ができるリンクが少なったり、男女の国籍を合わせないとオリンピックに出場できないといった国籍問題など、日本においてペアの選手が伸び悩む理由には深刻な問題があるようです。
ペアもアイスダンスと同じく、ロシアやドイツ、中国やカナダなどの海外ペアが世界をリードしています。
【アイスダンスのルールと基礎知識】
男女シングルと同じく、ショートプログラム(SP)とフリープログラム(FS)の2つのプログラムで競技が行われます。
プログラム内容もシングルと似ているところがありますが、ペア独自の要素には、リフトやスロウジャンプ、デススパイラルなどがあります。
スロウジャンプはスロージャンプと表記されることが多いですが、「投げる(throw)」という意味があるので、ここではスロウジャンプと表記しています。
●ショートプログラム(SP)の規定要素●
演技時間 2分40秒±10秒
・リフト
・ツイストリフト
・スロウジャンプ
・ソロジャンプ(2回転または3回転)
・ソロスピンコンビネーション
・デススパイラル
・ステップシークエンス
●フリープログラム(FS)の規定要素●
演技時間 4分±10秒
・リフト(3回まで)
・ツイストリフト
・スロウジャンプ(異なる種類または回転数を2回まで)
・ソロジャンプ
・ジャンプコンビネーションまたはジャンプシークエンス
(ジャンプコンビネーションはソロジャンプと異なる種類のもの)
・ペアスピンコンビネーション
・デススパイラル
・コレオグラフィックシークエンス
まとめ
フィギュアスケートのペアとアイスダンスの違いを簡単にご紹介したほか、歴史やルール、基礎知識についてお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか?
ペアはどちらかというとソロジャンプやソロスピンもあるので、シングルと似たようなイメージがあるかと思います。
一方で、アイスダンスは氷上の社交ダンスと呼ばれるに相応しく、優雅なダンスが魅力です。
みなさんもぜひ、シングルだけではなく、ペアやアイスダンスの演技にも注目してみてくださいね。