フィギュアスケートの選手寿命が短いのはなぜ?引退年齢の平均は?

華やかで美しく、感動をも与えてくれるその演技に、多くのファンが魅了されるフィギュアスケート。

好きな選手がいると、特に「ずっと演技を見ていたい。ずっと応援していきたい。」と思うものですよね。

ですが、その期待に反してフィギュアスケート選手の寿命は短いと感じたことはありませんか?

15歳から20歳くらいまでに良いパフォーマンスが発揮できるピークを迎え、25歳ごろに引退してしまう、そんな選手が多い印象がありますよね。

30歳を過ぎても現役を続けられるスポーツもある中で、フィギュアスケートだけは20代のうちに引退する選手が多いようです。

それはいったいなぜなのでしょうか?

そこでここでは、フィギュアスケート選手の寿命が短い理由と、引退する平均年齢について調べたことをご紹介したいと思います。

 

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フィギュアスケートの選手寿命が短いのはなぜ?体力的な問題?

 

フィギュアスケート選手の寿命が短い理由について、まずは「体力的な問題」という観点から見ていきたいと思います。

フィギュアスケート選手の多くは、3歳から5歳ぐらいの、とても幼いころからスケートを始めています。

フィギュアスケートというのは、見た目の華やかさとは対照的に、とっても体力がいるスポーツと言われていて、特にジャンプをして着氷したときの衝撃は、なんと体重の5倍から8倍の力がかかっているとも言われているんです。

しかも、着氷するのは片足。

体重が50kgと仮定すると、約250kg以上の衝撃を片足に受けるというわけです。

ジャンプの回転が足りずに着氷して、そのまま足首を捻るように転倒してしまうシーンも多く見られますが、転び方によっては足や体へのダメージは相当なものだということが想像できますよね。

実際に、伊藤みどりさんや2018年シーズンに現役復帰をした高橋大輔選手をはじめ、羽生結弦選手など、足の怪我と向き合いながら競技を続けている選手がたくさんいます。

また、トップレベルの選手ともなると、ジュニアからシニアに上がれる最少年齢である15歳から国際大会などの第一線で戦う選手もいるので、そうなると足や腰などにかかる負担が蓄積して、20歳を過ぎた頃には体の限界が近づいて、引退せざるを得ない状況になってしまうのだそうです。

同じフィギュアスケートでも、アイスダンスではジャンプを行わないので体への負担が少ないため、30歳ごろまで競技を続けられるということを考えると、シングル競技の選手の大変さが伺えますね。

 

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フィギュアスケートの選手寿命が短いのはなぜ?経済的な問題?

 

フィギュアスケート選手の寿命が短い理由について、もう一つよく言われるのが「経済的な問題」です。

フィギュアスケートはお金がかかるスポーツだと耳にしたことはあっても、具体的にどのくらいかかるのがご存知ですか?

選手が履くスケート靴は1足5万円~10万円、トップクラスの選手になると1足10万円以上はかかるそうです。

練習量に応じて靴も消耗してきますから、買い替える頻度が高くなると靴だけでも年間100万円近くかかる選手もいるとも言われているんですね。

その他にも、スケートリンクの使用料やコーチへの支払い、衣装、振り付け師への支払い、大会に出場するための費用や遠征費・交通費などが必要経費となり、ジュニアの国際大会に出場するレベルの選手になると、年間1000万円近くに、またシニアのトップレベルの選手になると、1000万円以上はかかる計算になるそうです。

国際大会の上位選手は賞金がもらえたり、テレビCMなどのスポンサーが付けば、それなりの援助を受けることはできますが、そういった選手はほんの一握りで、多くの選手はすべて自己負担となります。

フィギュアスケートを続けるためには、そのお分お金も必要になってくるということを考えると、「続ける」ということは簡単なことではない、ということが分かりますね。

 

フィギュアスケートの選手寿命が短いのはなぜ?その他&引退年齢の平均は?

 

それでは最後に、フィギュアスケート選手の寿命が短い理由について、「体力的な問題」と「経済的な問題」のほかにどんなものがあるのか、そして現役を引退する平均年齢について見ていきたいと思います。

まず、「体力的な問題」と「経済的な問題」以外で、どのようなことが引退のきっかけになるのでしょうか。

ここではさらに2つ、ご紹介したいと思います。

【大学卒業または大学院入学するときに引退するケース】

幼いころからスケートを始める選手がほとんどなので、人生の一部ともいえるスケートをいつ辞めるのか、、、引退を決めるということは、選手としては苦渋の決断とも言えるでしょう。

いくら思うような成績が残せなかったり、上手くいかないことがあっても、大好きなフィギュアスケートを辞めるというのは、とても勇気のいることだと思います。

中途半端に辞めるより、大学卒業までは続けると決めることで、モチベーションも保ちつつ、自分の気持ちの整理も付きやすいといったことがあるのかもしれませんね。

また、ずっとフィギュアスケートしかしてこなかったので、社会に出てみたいと思う選手もいるようです。

そういった考えになる年齢が、大学を卒業する時期と重なるのかもしれません。

その一方で、選手としても素晴らしく、まだまだ現役でいけるのでは?というタイミングで、突然の引退発表をしたのが町田樹さんです。

町田樹さんは、よりスポーツについて学びたいという思いから引退を決意、関西大学を卒業後、2015年4月に早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修士課程へ進学する道を選んでいます。

こうした選手も多いことから、大学を卒業するときや、大学院へ進学するタイミングで引退するケースがあることが分かります。

【摂食障害(過食症)によるケース】

特に女子シングルの選手の中では、摂食障害(拒食症)に苦しんでいる選手をたびたび見かけます。

摂食障害になってしまう原因は様々だと思いますが、女性は年齢と共に体型も変化して脂肪も付きやすくなるので、競技に影響しないよう、食事面でも管理をしなければならないことがあります。

鈴木明子さんも大学生のときに拒食症になってしまった選手の一人で、体重が軽くなれば良いジャンプが跳べると思いから、カロリー制限を始めたそうです。

ご飯も100gと決めていて、ちゃんと計らないと太ってしまうのが怖くて食べられないほどだったとか。

さらに、お肉などの脂身があるものも一切食べなくなった結果、お肉が受け付けない体になってしまい、気が付くと体重は34kgに。

こうなってしまうと、体力も落ちてしまうので、スケートどころではなくなってしまったと言います。

鈴木明子さんは拒食症を克服し、バンクーバーオリンピック、ソチオリンピックと2大会連続でオリンピックに出場、その後、29歳で現役を引退していますが、拒食症を理由に引退を強いられてしまった選手もいるんです。

その選手というは、15歳の若さでソチオリンピックに出場し、フィギュアスケートの団体競技でロシアの金メダルに貢献したユリア・リプニツカヤさんです。

ユリア・リプニツカヤさんは拒食症に関連した健康問題が理由として、19歳という年齢で引退をしています(2017年8月時点)。

また、カナダのガブリエル・デールマン選手や、アメリカのグレイシー・ゴールド選手も摂食障害やうつ病を発症していることを公表していて、一時期休養していたこともありました(2019年4月時点)。

体型を維持することや周りからの期待などによる精神的なプレッシャーが、拒食症やうつ病などになってしまう原因のようです。

【フィギュアスケート選手が引退する平均年齢は?】

これまで、フィギュアスケート選手の寿命が短い理由について、いろんな視点から見てきましたが、最後に、フィギュアスケート選手が引退する平均年齢について見ていきたいと思います。

代表的な選手を男女別にピックアップして検証してみましたのでご覧ください。

●男子シングル

田村岳斗さん 25歳
本田武史さん 25歳
小塚崇彦さん 27歳
織田信成さん 26歳
無良崇人さん 27歳
町田樹さん 24歳
パトリック・チャンさん 28歳
ステファン・ランビエールさん 25歳
エヴァン・ライサチェクさん 29歳
ブライアン・ジュベールさん 30歳

男子シングル 平均26.5歳

ちなみに、エフゲニー・プルシェンコさんは休養や復帰を幾度か経て、35歳で現役を引退されていますので、平均年齢を上げてしまうことを考慮し、計算から省かせていただきました。

●女子シングル

伊藤みどりさん 22歳
荒川静香さん 24歳
安藤美姫さん 26歳
中野友加里さん 25歳
鈴木明子さん 29歳
浅田真央さん 26歳
村主章枝さん 33歳
サーシャ・コーエンさん 25歳
サラ・ヒューズさん 18歳
ユリア・リプニツカヤさん 19歳

女子シングル 平均24.7歳

こうして見てみると、中には20代後半まで現役を続ける選手もいますが、全体的に24歳から25歳くらいがフィギュアスケート選手が引退する平均年齢と言えそうです。

※1:生年月日と引退発表の年度により、年齢に誤差が生じていることがあります。予めご了承ください。

※2:海外の選手は正式に引退を表明している選手が少ないため、引退時期が曖昧な選手は省いています。

 

フィギュアスケートの選手寿命まとめ

 

フィギュアスケート選手の選手寿命が短い理由や、引退する平均年齢についてお伝えしてきました。

フィギュアスケートの中でも、特にシングルの選手は体への負担も大きく、またシニアデビューが早いということも、若い年齢から体を酷使してしまうため、故障の原因になりやすいということが分かりました。

また、フィギュアスケートを続けるにはお金がかかるということも大きな要因になっているようです。

選手として最も脂が乗るのが15歳から18歳という年齢と成長期が重なるため、急激に身長が伸びることでジャンプのタイミングが合わなくなって、調子を崩してしまう選手もいますから、フィギュアスケートはとっても繊細なスポ
ーツなんだなと改めて思いました。

オフシーズンでもアイスショーなどに出演する選手も多いですから、怪我のないよう良いオフを過ごして欲しいですね。

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