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ちょうどゴールデンウィークの最終日にあたるこどもの日。
鯉のぼりをあげて、兜を飾り、ちまきや柏餅を食べる日。
子供たちはおもちゃやお菓子を買ってもらえる夢のような日。
っていう認識しか持っていなかったけれど、よくよく考えてみればこどもの日ってホントはどんな日なのでしょう。
何やら感謝する日でもあるとか。
いったい誰に感謝をするのでしょうか。
こどもの日は誰に感謝する日なの?その由来についても
こどもの日は誰に感謝する日なのでしょうか。
国民の祝日として、1948年に制定されたこどもの日。
『こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるととに、母に感謝する日』
と定義されています。
えっ!?母に感謝する日!?
母の日もあるのに母に感謝?
びっくりするかもしれませんが、その通りなのです。
これは、こどもの日の起源となった端午の節句が本来女性の田植えの神事だったので、この日だけは女性も菖蒲酒を飲んだりして自由に過ごすことができたそうです。
それが母に感謝する日の由来になったようですね。
こどもの日に兜やこいのぼりを飾る意味や由来とは?
こどもの日に飾られる兜や鯉のぼりには、どういった意味や由来があるのでしょう。
一般的に鎧兜は『内飾り』、鯉のぼりは『外飾り』と言われ、どちらかではなく両方飾るのがよいとされています。
もともとこどもの日は年に5回ある節句のうちの1つ、端午の節句の時期に合わせて制定されました。
端午の節句は菖蒲(しょうぶ)の節句ともいわれ、防具の鎧兜(よろいかぶと)を飾って自身の身代わりとして厄を除け、香りの強い菖蒲で病気や災いを取り払うという意味があります。
また、武道を重んじるという意味を持つ、“尚武(しょうぶ)”と同じ読み方をすることでも縁起がよいとされ、武家社会で広まりました。
ひな祭りと同様に身代わりをたてて、子供を邪気から守る風習があったようです。
7歳までの死亡率が高かった当時の世相では、そう願わずにはいられなかったのかもしれません。
一方、鯉のぼりは将軍のところに男の子が生まれると誕生を祝い、家紋が入ったのぼりを立てていたのが武士の間でも行われるようになったのが由来です。
それに中国の『登竜門』に登場する龍門の滝を登りきった鯉が竜になったという伝説が結びつき、生まれた男の子がすくすく健康に成長し出世をして欲しいという願いが融合し現在の鯉のぼりが誕生しました。
それでも、最初に庶民がたてた鯉のぼりは今のような布でできたものではなく、和紙で鯉の絵が書かれたものだったそうです。
こどもの日はどんなことをしてお祝いするものなの?
こどもの日は端午の節句同様に、鎧兜や鯉のぼりを飾り、両家の両親や知人をお招きして食事を振る舞うのが本来のかたちです。
しかし、現在の家庭事情ではなかなか難しく、初節句は両家の両親と一緒にお祝いをするものの、次の節句からは家族だけでという家庭が増えてきているのも事実です。
仲のいい男の子のいる友人も、初節句の時には、両親に買ってもらった鎧兜と鯉のぼりを飾って両家の両親を招待してお祝いしたとのこと。
現在では、妻側だけで買うよりも、両家ともに折半して買うことが多いという話も聞きます。
友人宅では、お膳をとって代々の繁栄を意味する柏餅やちまきを準備して、みんなで息子さんの健康を祈りお祝いしてすごしたようです。
男の子は一人の場合にはいいのですが、複数人男のお子さんがいらっしゃるご家庭では、兜は身代わりの意味を持つので一人1つ準備した方がいいそうです。
まとめ
こどもの日は端午の節句が元となり、災厄を取り払い健康と出世を願う、大事な儀式が後の世に受け継がれてきたものです。
そして、母に感謝する日でもあります。
端午の節句は男の子の節句ですが、こどもの日は男の子も女の子も特に定められてはいません。
端午の節句の儀式に則り、我が子の健康を家族みんなで祈り楽しく過ごせたらいいですね。
こどもの幸せは母の幸せです。
感謝の気持ちを、子供が健康でいることで返してもらえれば、特に望むものはないのではないでしょうか。