バレーボールのチャレンジの回数やルールとは?どういう仕組みなの?

バレーボールでもチャレンジシステムが導入されているのはご存知でしょうか?

テニスやプロ野球などでも、審判が下した判定に対して「リプレイ検証」を申し出ることができるチャレンジ(プロ野球は「リクエスト」)というものがありますが、これと同じようなものがバレーボールでも採用されています。

試合の途中に、会場に設置された大型ビジョンにプレー検証の映像が流れていたり、ベンチにいる監督がタブレットを持っているのをテレビで見たことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。

バレーボールにチャレンジシステムが導入されたのはいつなのでしょうか?

また、どんなプレーに対してチャレンジシステムを使うことができるのでしょうか?

ここでは、バレーボールのチャレンジシステムの仕組や、チャレンジシステムを使うことによるメリットと問題点についてご紹介していきたいと思います。

 

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バレーボールのチャレンジシステムとは?いつからまたなぜ導入されたの?

 

それではまず、バレーボールのチャレンジシステムの概要や、導入された理由と導入時期について、簡単に解説していきたいと思います。

 

【バレーボールのチャレンジシステムとは?】

バレーボールのチャレンジシステムは、審判の判定に対して異議がある場合、チームの監督またはチームキャプテンがリプレイ検証を申し出ることができるシステムのことです。

 

【バレーボールのチャレンジシステムが導入された理由と導入時期】

テニスやサッカーなど、審判の判定の公平さが大前提となるスポーツの判定にコンピュータを採用することで、人の目ではやむを得ず生じてしまう誤審を限りなくゼロにするという動きがあった中、バレーボールでもチャレンジシステムを採用したのではないかと思われます。

バレーボールのチャレンジシステムは、2012年のロンドンオリンピック後に試験導入が決定

FIVB(国際バレーボール連盟)が主催する国際大会では、2013年の男子バレーボールワールドリーグ、女子バレーボールワールドグランプリの一部の試合において、チャレンジシステムという名称で試験導入されました。

正式にチャレンジシステムが導入されたのは、2014年の世界バレーです。

 

監督が両手の指でテレビ画面の四角を表すサインを審判に出して、チャレンジを要求していました。

ビデオ映像を副審が確認すると同時に、会場の大型ビジョンにも映し出され、ボールのイン・アウト判定に関してはCG映像で表現されます。

2016年からチャレンジシステムが一部変更になり、指でサインを出すチャレンジ要求ではなく、ベンチに据え置きのタブレット端末を用いて、5秒以内に判定対象のプレーのリプレイを要求する形になりました。

選手交代やタイムアウトの要求も同様にタブレット端末で行うことになったことから、便利になった反面、素早く操作をしないといけないので、操作性の不便さにも問題があるとも言われています。

参考 ビデオ判定 バレーボールWikipedia

 

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バレーボールのチャレンジの回数やルールとは?どういう仕組みなの?

 

次に、バレーボールのチャレンジシステムについて、もう少し詳しく見ていきたいと思います。

 

【チャレンジを要求できるのは誰?チャレンジを要求できる上限回数は?】

 

チャレンジを要求できるのは、基本的にチーム監督と決められています。

 

ですが、監督が不在の場合はチームのキャプテンがチャレンジを要求できることになっています。

 

また、コート内の選手が、「今の判定は間違っているからリプレイをして欲しい」と監督に合図を送って、監督がチャレンジを要求するといったケースもあります。

 

では、チャレンジを要求できる回数は何回までなのでしょうか?

試合を観ていると何度もチャレンジで試合が中断することがあり、いまいちわからないと感じるかも知れませんね。

実際にルールで決められているのは、

チャレンジの要求ができるのは、1セット2回まで。

この2回という制限ですが、チャレンジの要求が出来る回数ではあるのですけれど、監督の要求が正しかった場合と、審判の判定が正しかった場合とではカウントの仕方が違ってくるのです。

どういうことかというと・・・

リプレイ検証をした結果、監督の要求が正しかった場合はチャレンジ成功となり、チャレンジの権利は2回のまま減ることはありません。

 

しかし、審判の判定が正しかった場合、つまり、チャレンジ失敗となった場合は、チャレンジの権利が1回減ることになるんです。

 

この点が少し分かりにくいかも知れませんね。

つまり、チャレンジは失敗すると回数が減って、限度が1セットで2回までということ。

反対にチャレンジに成功すると、回数にカウントされないので、例えば2回チャレンジして2回成功した場合には、更に失敗を2回するまでチャレンジを要求出来るということになります。

といっても、むやみにチャレンジを要求していたら試合が中断してばかりになってしまうので、そのへんが難しいところかも知れません。

詳しくは後ほどこの点を取り上げたいと思います。

 

またチャレンジを要求する場合は、対象となるプレーがあってから5秒以内と決められています。

 

【チャレンジの要求ができるのはどんなプレーのとき?】

 

チャレンジの要求ができるのは、主に次のようなプレーがあった場合に有効となります。

1.スパイク(アタック)やブロックの際に、ボールがアンテナに接触しているか・していないか

→ネットの端に設置されているアンテナにボールが当たった場合には反則となります。

 

2.選手がネットやアンテナに手が接触しているか・していないか

→選手がネットに触れてしまうタッチネットや、プレー中に選手がアンテナに触れてしまうことも反則となります。

 

3.相手のスパイクをブロックした選手にワンタッチがあったか・なかったか

→スパイクをブロックした後にコートの外にボールが落ちた場合、ブロックした選手にワンタッチがあれば攻撃した側の得点に、ワンタッチがなければディフェンス側の得点となるため。

 

4.スパイクを打つ際に、アタックラインを踏み越えていないか

→アタックラインを踏み越えてスパイクを打っていた場合には反則となります。

 

5.リベロがトスを上げる位置は正しいか

→レシーブ専門のリベロと呼ばれる選手は、トスを上げても良い守備範囲が決まっているので、守備範囲を超えてトスを行った場合は反則となります。

 

6.ボールのイン・アウト

→サーブを打ったボールや、スパイク、ブロックなどの攻撃の際に落ちたボールが、コートの内側(イン)なのか外側(アウト)なのかを断定します。

1点がどちらに入るのか、とても重要なプレーになるので、チャレンジの要求が多いプレーの一つです。

 

1~5に関しては、実際のリプレイ映像で確認をします。

 

6に関しては、実際のリプレイ映像ではなく、CG映像で再現されたものを利用します。

複数のカメラでボールの動きを追い、コンピュータでボールの軌道を再現出来ることから、ボールのイン・アウト判定はCG映像で行うことが可能なんだそうです。

 

2017年のワールドグランドチャンピオンズカップでは、映像解析のために25台ものカメラをコートの周りに設置していたとも言われています。

いろんな角度から撮影して、リプレイ映像に使われているんですね。

リプレイ映像は、会場内に設置されている大型のビジョンに映し出されるので、会場にいるお客さんも一緒に確認することができるようになっています。

判定によっては、点数が入るか・入らないかという重要なポイントになることから、チャレンジ要求によって試合が中断する場面を多く見るようになりました。

 

チャレンジシステム導入によるメリットと問題点とは?

 

それでは最後に、バレーボールのチャレンジシステム導入による、メリットと問題点について見てきたいと思います。

判定を公平に保つ目的で導入されたチャレンジシステムですが、ビデオ判定によって正しく得点が加算されるといったメリットだけがあるわけではないようです。

 

会場内に設置された大型ビジョンでリプレイ映像が映し出されると、観客も歓喜と落胆で沸き上がりますが、リプレイ映像を確認している間は当然プレーを中断し、監督・選手も同じ映像を見ているわけなんですね。

そのため、プレーをしている選手の集中力に大きく影響しているのではないかとも言われています。

 

一つのプレーで試合の流れが一気に傾くバレーボール、その判定よりも「流れ」を重視したいと思う人も少なくないようです。

スピード感のあるプレーが魅力でもありますし、私もテレビで試合を見ていて、チャレンジによって試合が中断されてしまうと、水を差されたような気持ちになってしまうんですよね。

 

また、チャレンジを要求するタブレット端末には、選手交代やタイムアウトなどを含めて7つの申請を兼ねていることから、操作ミスやタブレット端末の不具合により、5秒以内という規定の範囲内でチャレンジの申請が通らないことがあって、ベンチを混乱させる一因にもなっているそうです。

 

特に注目すべき問題点としては、ラリー中のインプレーについてもチャレンジが可能であるということ。

 

床に落ちてしまうギリギリのところでボールを拾って、ラリーが続けられる状況にあるにも関わらず、その一つ前のプレーでチャレンジの要求があった場合、ラリー中でも試合を中断する可能性が出てくるのです。

これに関して元全日本女子の真鍋政義監督も、「ラリーが止まるのは良くないのかなと思う」と言っていて、ルールとはいえ、バレーボールの醍醐味でもあるラリーが中断されてしまうのは、楽しみが損なわれてしまう印象を受けるファンも少なくないのではないでしょうか。

そして、良い集中力でプレーをしていた選手にとっても、ラリーが中断されてしまうことで、気持ちの切り替えというメンタル面も気になるところですよね。

 

もう一つ問題なのは、チャレンジの要求をタイムアウトの代わりに利用されることがあることです。

 

タイムアウトは1セットに2回使うことができますが、すでにタイムアウトを2回使っていて、もうタイムアウトを使うことはできないのだけれど、劣勢の流れを変えたいということからチャレンジシステムを利用して、試合の流れをあえて止めているのでは?ということが時折見受けられます。

試合の流れを変えたいというベンチの考えも分からなくはないですが、明らかに誰が見ても判定通りの場面でチャレンジ要求を行うのは疑問が残りますよね。

 

チャレンジの要求は、本当にきわどいプレーの判定にのみ行うなど、良識を持った使い方が望ましいのではないかと思います。

参考 バレーの新システムはなぜ”今”か?タブレットとチャレンジの問題点NumberWeb

 

バレーボールのチャレンジシステムまとめ

 

バレーボールのチャレンジシステムについてご紹介してきました。

これまでは、審判の判定通りに試合が進められてきたので、今のボールはワンタッチがあったんじゃないの?アウトなんじゃないの?と思っても、審判に従うしかありませんでした。

ですが、チャレンジシステムが導入されたことによって、本来入るべき得点が入ったり、失わなくて済む得点があったりと、チームにとっては有利な点も多くあります。

しかし、チャレンジを行うことで試合が一時中断してしまうので、見ている方も間延びしてしまうということも否めません。

チャレンジシステムを頼るようなゲーム展開ではなく、スピード感のある迫力のあるプレーで楽しみたいものですよね!

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